右岸と左岸、写真右と写真左
本を読んでいるとよく書いてある説明です。
しかし、書いている人には分かっていても読んでいる者には左右の区別が逆かも知れません。
例えば海上から陸地を見て『○○河左岸の敵陣に上陸』と書いてあっても
陸地の敵から見れば『○○河右岸に敵上陸』となります。
正確には上陸は河の右❓左❓
特に最近は実際に戦争体験された方が書かれたものが殆ど無くなって来て居る時代では
本文などへの挿入写真では判別が出来ません。
兵要地理では『河川は上流から河口海上に向かって右が右岸、左が左岸』と決まって居ました。
正確を期すために、陸海軍共に、海上から陸地を指す場合は必らず『向かって○○河の左岸』と言いました。
この原則が最近の本の挿入写真などに無くなって居る為に、わざわざ挿入してある写真の陸地河口の写真を見ても左岸と右岸が判断できないのです。
また人物や建物の写真も同じです。
『前列右から3番目』と説明があっても・・説明の無い場合は写って居る人物を中心に見て、(特に戦前)写って居る本人の右手の方が『右』、左手の方が『左』でした。
が、最近は決まってないようです。
今は写真に向かって右、左、と説明が無いと全く違う人物を違う名前で見てしまう恐れが多分にあります。
・・・と思いこんで悩んでますが・・・
これは単なる私の不勉強で最近は挿入写真の左右の不文律は決まっているのでしょうか
これは一例ですが、
『還ってきた紫電改』宮崎勇著・光人社・・の123ページですが、
舟木中佐はどの方でしょうか?
前列右から3番目と説明にありますが?
→向かって3番?
→被写体の本人から見ての3番目?
・・このように挿入写真や図の判読に困って居るのは私の不勉強、知識不足でしょうか。

