海底の「戦艦武蔵」発見の記事です
その報告の抜粋
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《 探査機がその残骸をさまざまな角度を撮影した結果、クルーは、敵飛行機を迎撃する
(1)シールド付きの25ミリ三連装機銃だと判断した。
実は、これまでの定説では、この場所には、シールドがないタイプの機銃が設置されたといわれていた。シールドは、武蔵が主砲を発射した時に発生する衝撃波から兵士を守るために取り付けられていたものだ。
ほかにも“新事実”はあるようだ。敵艦との距離を測る
(2)「測距儀」に観測用の窓が確認されたほか、
(3)「15.5センチ三連装副砲」の後部にあるハッチの形が違うなど……ネット上では模型ファンからさまざまな指摘が出ている。 》
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と言う記事がネットのニュースでもっともらしく出ています。
しかーし、
新たな発見ではなく普通に知られた事に過ぎません!
知らなかったのが不思議!!これを一言で《無知》といいます。
・・・まず正しい知識を・・・
(1)の「シールド」という単語は海軍にありません。
第一機銃群を例にとると・・三番機銃は前檣楼右舷の中腹・この25ミリ三連装機銃台には主砲の爆風避けの『覆塔』が被せられていて塔内には機銃長以下射手旋回手銃手6人の計9名がいる・・・


機銃群の機銃座には『覆塔』・・勝手にシールドと言ってますが・・初期から装備されていて驚くような新発見ではありません。
手塚正巳著『軍艦武蔵・上』P447・・第一機銃群の覆塔の下で一番銃手の唯一の生還者 吾田豊一水の記徐、鉄帽と防弾チョッキを装着していた。
『軍艦武蔵・下』・P76・・覆塔のない第三機銃群7番機銃の唯ひとりの生還者山田六郎一水の記徐、
「胸から腹の辺りが息苦しい、左腹部に熱い硬いものが食い込んでいる、防弾チョッキの内側に入り込んだ異物を引き抜くと拳大の弾片だった、どうして防弾チョッキの中に入り込んか判らない・・・」
山田一水の7番機銃には薄い鉄板の覆塔の防御さえ無かったが鉄帽と防弾チョッキは付けていた。
第七機銃群以後の『特設機銃群』は周囲に土嚢を置いただけで鉄帽も無く艦内帽だけだった。
大量の機銃群を増設したが兵員の鉄帽も防弾チョッキもなかった・・。
(2)測距儀の観測窓
写真のとおりです。窓ははっきり見えてます。
(3)15センチ三連装副砲
極初期に全て撤去されて「最上型」重巡洋艦の主砲に転用されてい
この時点では装備していません、4年前から積んでません!!
その後に12,7センチ連装高角砲がズラリと並んでいました。後ろのハッチ云々以前の誤りです。
今回は誤ったアホ報道の訂正だけですが他にも興味のある「知られざる」海軍のよもやま話をアップします。
暗く、誇りだらけの物置小屋からこの本を探し出したので・・
もう少し帝国海軍の《海軍魂》と《海軍騙し》の面白い部分をまとめて・・・
唯・・・世間は春休みです。私の子供の頃は天国気分のシーズンでした。
しかし!時が流れて「孫」が長期滞在する現在は・・・多忙で泣きの老後をあじわっています。
テラノザウルスのような孫が寝てから書いているのでt当分はまとまりません、
スンマセン。
テラノザウルスです