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陸軍の水上機

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中島飛行機の水上機


どういう訳か中島飛行機の水上機は知る人が少ないようです。


 有名な海軍の『二式水上戦闘機』は単なる『零戦11型』にフロートを付けただけ!!
と思われていますが・・


製作したのは中島飛行機です、零戦の機体を水上機用に設計改造しています。


零戦のエンジンは元から中島製です。


それに零戦の生産数は三菱より中島の方が多い・・と言う事は零戦自体ほぼ中島製です。


 


実は中島飛行機は水上機製作の豊富な実績がある水上機の名門です。


90式水上偵察機
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95式水上偵察機・・・空戦性能も96艦戦なみに持った水貞でした。
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そして本題です


陸軍も上陸作戦の地上援護に97戦闘機にフロートを付けて・・・中島飛行機は実績も経験も豊富で95水貞の浮舟を改良して試作した(モックアップのみ 説もある)。


実用には陸軍の操縦士は水上機の訓練を初期からする時間的余裕が無く、この問題で話が終わったということです。


 
ただし、この話はかなり昔に『敵前上陸』の本で読んだのですが・・今だに詳細どころか真意も不明で資料には全くありません。


 
ただ陸軍航空隊は色んなチャレンジをする癖があるようです。


豪雪地用に雪上機実験をしていました、一式戦・三式戦・四式戦に雪橇をつけて満州や北海道の丘珠航空隊で試験飛行をしていました。


水上機と雪上機は共によく似た操縦技術がいるそうです、雪上機の操縦が出来れば水上機も可能だったと思います。


現に南極観測隊の初期にはビーバー機にフロートを付けて水上から離発着したり、橇をつけて雪上から離発着しています(操縦は多分海軍航空隊出身だったと思いますが・・)


 
( 海軍では雪上機は考えて無く積雪の滑走路を固く圧着して通常の車輪で 
  離発着しています。


滑走路の圧着は翼を外した旧式練習機に板のような重い物をつけて滑走?させていたのです。
  これは運転が面白くて北海道では戦闘機の操縦士が順番待ちで運転した 
  そうです )


実際に試作されたのか不明ですが97戦の水上機型の模型です。
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もし、本当にあったのなら日本帝国の水上戦闘機は陸軍だったことになります。
二式水上戦闘機・水上戦闘機『強風』の先祖は97戦だったかも分かりません。
資料が見つからないので信憑性に欠けますが・・・まさに≪幻の水戦≫です。



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