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志摩半島の「海龍」部隊

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志摩半島の『海竜』部隊


 


『武蔵』の生存者の磯山大尉・浜風航海長が


  第一特攻戦隊第13突撃隊指揮官・・志摩半島の鳥羽


『海龍』二名乗り。小型有翼艇両舷下部左右に二本の魚雷・二式魚雷


艇の頭部に600kの炸薬、鳥羽の部隊では炸薬を付けずに燃料タンクとなって居たようです。
イメージ 1


鳥羽の突撃隊基地には魚雷が豊富に備蓄されて居て魚雷を装填して出撃、


魚雷を発射したら基地にもどり再度魚雷を装填して・・


再度の出撃を魚雷が無くなるまで何度も反復攻撃をする。


『体当たりは最後の手段と隊員に伝えてあった、部下の士気が高く軍旗風紀を乱すものは居なかった』


とのことで普通に考えて居る必ず体当たりの《人間魚雷》的な突撃隊では無く、あくまでも敵を雷撃するための決死の出撃だったとのことです。


 但し!実用訓練では海龍は殆ど浮力を持たない有翼潜航艇のため着岸は相当難しいようです。


一回で桟橋に接岸してなければ・・固定しなければ…ブクブクと着底します。


・・止まったらコケル自転車のような危険な艇です・・・
イメージ 2


 
性能は下回っても甲標的(蛟龍)の方が好まれたのは艇体の浮力の関係だと思います。
イメージ 3


現に『蛟龍』はガダルカナルやフィリッピンの沿岸基地から数回の出撃実績があります。


 『蛟龍』に比べて『海龍』の接岸は飛行機の着陸と同じような危険なものです。
接岸という操舵ですが・・・


松阪港で掃海艇が訓練をしていました。


掃海作業は唯の作業ではありません、常に危険と向き合う命懸けの作業です。


よく不発爆弾の処理に陸上自衛隊の作業のニュースがありますが、それ以上に危険な作業です。


その地味で目立たない命懸けの掃海艇が松阪港で岸壁のクッション材にほんの少し擦っただけなのに・・・・ある、馬鹿地方夕刊紙にこんな記事が!!

イメージ 4


 


 接岸離岸するときには普通にあることです、だから岸壁にクッション材がはってあるのです、事故ではありません!!


浮力の無い『海龍』では緩く桟橋にぶつけて、桟橋から素早くもやいを掛けて貰います。


これが普通の接岸状態!・・


某夕刊紙なら突撃隊の海龍部隊の訓練艇全てが事故かぁ――。


 新聞記事かいた人に言いますが(怒って)  海上自衛隊の掃海作業に      真摯に感謝しなさい。


『海龍』から最近の掃海艇の事になってしまいました、ゴメン。

        終戦後の『蛟龍』
イメージ 5

鳥羽に配置する前に終戦となりました。とりあえず若い優秀な人達が戦死しなくて良かったのでしょう。
                         おわり




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