今日、11月30日
水木しげる さんが亡くなりました。合掌
大昔から水木ワールドと言うべき「墓場の鬼太郎」から「河童の三平」まで読みましたが
(漫画なので読むではなく見たと言うべきか?)
一連の大東亜戦争のシリーズも見ました。
特にラバウルのズンケン守備隊の全滅から片腕を無くす実体験は映画やドラマにもなって居ます。
全滅守備隊の二名の下級将校に自決を迫って、結局銃殺する悪魔のような
松浦義政参謀の実態も映像されて、当時の参謀の暴挙が暴かれました。
愚劣きわまるこのイキサツは、水木しげるさんの『総員玉砕せよ!』という漫画に詳細に描かれています。
(ドラマでは松浦義政参謀に扮して榎木孝明が木下少佐参謀となって悪人に 扮して居ます)
水木しげるさんの、この画面でズンケン守備隊の生き残りの方達の無念な気持ちが漸く晴らされたのです。
ラバウルズンケンの悲劇について、私はずっと以前に、
新東宝「最後の突撃」を見たのですが、ズンケン守備隊の小隊長を浜辺で銃殺する松下参謀が主役です、この参謀を
≪苦渋の処理をした良い人≫という内容でした。
ところが 水木しげるさんの実体験映像で、この参謀こそ無茶な玉砕命令を出した男で、挙句にようやく生きて還った兵に 「もう一度突撃して死ね」と罵声を発した男で、その上将校を射殺した極悪人だと分かりました。
新東宝「最後の突撃」の参謀は悪人とは正反対の内容なので「何んでやぁ~」と思い良く調べたら・・・・
原作者はこの時のラバウル参謀・松浦義政・本人です・・この悪魔のような参謀が戦後に書いた手記です、ここまで狡猾な人物はあまり居ないでしょう。
(映画「最後の突撃」では主役で松下参謀・少佐になっています、
名優・水島道太郎が扮しています)
ズンケン守備隊を全滅させた上に生き残った将校を銃殺した男自身の手記だったのです。
僅かに生き残った兵士の一人「水木しげる」さんが漫画に残してこの悪魔のような参謀の戦後の嘘がバレタのですが!
水木しげるさんは妖怪変化を描いても、何処か愛らしい妖怪になっていたのはラバウル・ズンケンの参謀に醜悪な妖怪以上の悪魔を見て居たからだ! と私は信じて居ます。
妖怪・お化けを愛した、そして悪魔の参謀を憎んでいた水木しげるさんのご冥福をお祈りいたします。
私の好きだった三人の大漫画家
わちさんぺい先生・赤塚不二夫先生・水木しげる先生
のお三方は全て居なくなってしまいました・涙涙涙